野球が好きでもいいですか

野球をするのも見るのも好きなんです。あと勉強も。

他のスポーツをやること

ソフトボールしかやっていなかったとき

中学でソフトボールを始めたとき、同じ学年の部員は10人くらいだった。

最初は全員でボールの握り方から手首の使い方、ボールの投げ方を一から教わった。

中には小学校のときに町内会のドッジボール部に入っていた子たちがいて、その子たちはそんなに練習しなくてもボールを遠くまで投げられていた。

私はドッジボールはやっていなかったが、なぜか物を投げるのが得意だったので、その子たちと同じくらい投げることができた。

 

投げた結果の距離は同じくらいだったが、ドッジボールからソフトボールにきた子たちと、我流+ソフトボールの私だと、なんとなく投げ方が違った。

その時は何がどう違うと説明できるほどいろいろ見えていなかったが、たぶん、ドッジボールのほうが踏み込むときの幅が広い。そして深く踏み込む。あと重心が前に移動しきらない。

 

フツーの公立中学の部活動だ。投げ方が多少違おうと、特に問題はなかったが、その子たちよりも、私の方が、ソフトボールっぽく投げていたなと思う。

 

ハンドボール部に入って スリークオーターとラテラル

高校になってハンドボール部に入ると、また違う投げ方が待っていた。

投げるときの腕の角度は45°くらい、いわゆるスリークオーターというやつだった。

あとハンドボールの大きさだと力を入れて握ることができない人が多いので、ボールを持った手を下から回してきて投げるのではなく、そのまま頭の後ろに引いて投げるという感じだった。

 

これがまた、ソフトボールを投げるときとは力の入れどころが全然違う。

ソフトボールで投げていた分肩は強かったけど、ハンドボールをちょうどよく遠くまで投げる力加減を覚えるのは時間がかかった。

 

ハンドボールにはラテラルというパスがあって、手のひらを下にした状態でボールを持って、手首だけを使って真横に投げることがある。

感覚を説明すると、パソコンのマウスを親指で押し出してスライドさせる感じだ。

 

こんなプレーはソフトボールでやったことがなくて、めちゃめちゃ新鮮に思えた。

 

ソフトボールにもどって ボールが飛ぶようになった

大学に入ってソフトボールに戻ったら、今度はハンドボールの投げ方が染み付いていて、ソフトボールがうまく投げられなかった。

近距離のトスをしようとしたときに、ついハンドボールのラテラルで投げてしまうというのが課題だった。

先輩にはそんな投げ方ないよと言われていたけれど、どうにもならず、手首だけでぴゅっと投げてしまう。

普通のトスができるように戻るまではかなり時間がかかった。

 

 そして普通のキャッチボールやボール回しでは、スナップの効かせ方がちがって、変に山なりのボールになってしまう。ボールを離すときの感覚が違いすぎて、はじめはうまく調整できない日々が続いた。

しばらく練習を続けていて、投げるフォームがきれいな先輩とキャッチボールをしていたとき、そのフォームを真似るように投げたら突然何かを思い出して、あ、これだ、と感覚をつかむことができた。

中学のときに教わった「投げ終わるときに、利き手の肩の後ろを相手に見せるようなイメージ」を突然思い出したのだ。

 

ハンドボールのときは、ソフトボールよりも腕を伸ばし気味のフォームで投げていた。肘に負担がかかっていたどうかはわからないが、私は肘を傷めずに済んだ。

その、若干伸ばし気味の腕の感じと、「投げ終わるときに、利き手の肩の後ろを相手に見せるようなイメージ」が一緒になって、それまで以上に鋭いボールが投げられるようになった。

 

投げ方を思い出した結果ソフトとハンドのハイブリットみたいな投げ方になっていたかもしれないが、それまで以上にきちんと投げられるようになった。

それ以来ボール回しの対角線もノーバウンドできれいに投げられるようになったし、後輩にキャッチボールを教えるのは私の役目になった。

男子のボール回しに混ざっても、普通につなげられるくらいにはなった。

 

この進化は明らかにハンドボールをやったことによる成果だ。ソフトボールだけをやっていたらできなかった。

一筋!とは言えないスポーツ歴だが、良い結果になっていると思う。

 

今度は、ソフトボールから野球への移行。

大学のソフトボールは硬式だったので、軟式の野球ボールは縫い目が薄いし跳ね方にもなかなか馴染めない。

草野球チームは試合ばかりで練習はほとんどなく、小さいボールにはなかなか慣れないけれど、ソフトボールハンドボールをやっていたからこその良さがたぶんある。

うまくなるぞ〜

 

 

めい⚾︎