自分のグローブ
ソフトボールを始めたときに両親に買ってもらったグローブは、2万弱のミズノのモデルで、
「3年間ちゃんと使いなさいよ」と釘を刺されたことを覚えている。
だいぶ前の話なので、グローブに入っているミズノのロゴマークも、Mをかたどった方の昔のマークだ。
今の疾走感のある三角形みたいなマークではない。
最初は革が硬くてボールがうまくポケットに収まらなくて、使いにくかったと思う。
スチームで柔らかくしてもらうのもたぶんやらなかったから、
自分で手入れをして柔らかくしていくしかなかった。
使い込むうちにポケットがちゃんとできてきて、
手に馴染むようになってきた。
キャッチボールでもノックでもグローブが自分の体の一部？みたいな感じになって、
違和感なくプレーできるようになっていた。
何かの事情があって、部員のグローブを借りたことがあるけれど、その時の「私のと違う」感が強すぎて、
全然しっくりこなくてプレーもぎこちなくなった。
その時に気づいたが、私のグローブ、他の人に比べてめちゃめちゃ柔らかかった。
ペラペラってことではないんだけど、なんていうか、ぐにゃぐにゃだった。
でも自分が慣れているから、固いグローブを使ったとき、うまく衝撃を吸収できないというかなんというか。
とにかくかたくて使いにくかった。
どうやら他人からしても同じで、私のグローブは柔らかすぎて使いにくいらしい。
でもまぁ、自分がプレーする時に、自分の道具を使っていればなんの問題もない。
ビヨンドを使うか否か問題
ソフトボール部で3年になったとき、顧問の先生が新しいバットを買ってくれた。
それがかのビヨンドマックスだった。
ただの金属バットと違って、薄いウレタンのような層がある。
カキーン
という音じゃなく
バフッ
という音がするので、見た感じはかっこ悪い。
でも飛ぶ。
鋭めの打球がシューーーーーーっと飛ぶ。
強打者がそれで打つと、めちゃくちゃかっこいい。
かくいう私は、セーフティバントでもバスターでもフォアボールでもいいからとにかく出塁すればよい、というポジションだったので、
ビヨンドは使わないことにした。
ビヨンドでバントの構えを見せたところで、それバスターで打つ気でしょ？感じになってしまう。
役割的に考えて3年になるまで使っていた普通の金属バットを使い続けることになったが、
結局そのバットのグリップのほうがなんだか手に馴染んでいて、バントの具合も変わらなくてよかった。
道具って大事
グローブもバットのことを思い出して書いたが、アップシューズもスパイクも、バッティンググローブも同じだ。
バッテは大学に入るまで持っていなかったけど、あれがあるだけで、バッティングがとてもよくなったから、その良さをもっと早く教えて欲しかった。
スパイクは、ユニホームに合わせて色が決まっているから好き放題選べなかったけれど、
アップシューズはなんでもよかった。
アディダスの白地に紺のラインが入ったものを履いているが、とても気に入っている。カパカパ具合とかがちょうどいい。
とにかくグローブが絶対譲れない「使いやすさ」なのだけれど、買い換えるとまた固いグローブに戻ってしまう。
そう思ってずっと新しいグローブを買えないまま、もうかなりの年数が経ってしまった。
草野球をソフトボール用のグローブでやっているから守備が安定しないのかもしれない。
新しいグローブに買い換えてみようかな。
自分の手に馴染むまでどれくらいかかるんだろう。
めい⚾︎
