お客様の期待を超えよう!
学生時代、コンビニでアルバイトをしていた。
バックヤードには、チェーン全体での目標のような、標語のようなものが貼り出されていた。
一番に書いてあるのは、
「お客様の期待を超えよう」
だった。
期待に応えるだけではなく、超えないといけなかった。
所詮コンビニの店員なので、期待されることもまぁたかが知れている。
おでんの取り方がわからない人がいたら一緒にとってあげたり、イートインと喫煙所をめちゃめちゃキレイにしたり、お客さんが買うタバコを覚えておいたり、常に笑顔でいたり、まぁそんなところだ。
期待値が低い分、超えていくのはカンタンだった。
では、どういうときに期待値が高くなるか。
仕事だったら、前任者がめちゃめちゃ優秀だったときは、その後任に自然と期待がかかる。
あの人の後任なのだから、さぞかし優秀なのだろう、と。
そして、どこかで優秀な成績を修めたのが知れ渡っているときも、自然と期待が高まる。
あのときこんなことができたんだから、次もやってくれるに違いない、と。
そのどちらにも当てはまる男がいる。
巨人・小林誠司である。
お祭り男にかかる期待
長年正捕手を務めてきた阿部の後を継ぐ小林に、期待がかからないわけがない。
今年はWBCでも大活躍、シーズンでも必ずや活躍してくれるだろうと期待せずにはいられなかった。
ものすごい期待を背負ってシーズンが始まったものの、打率は1割台と低迷。
しかし選手間投票でオールスターに選出され、第2戦ではまさかのホームランも飛び出した。
レギュラーシーズンに戻ってからも、打率は2割台と1割台を行ったり来たり。
「5の2だったから打率ちょっと上がったんじゃないですか」
そんな解説の言葉、あんまり聞きたくない。
「打てるキャッチャー阿部」の後釜にかかる期待、大きすぎる。
しかし昨日の東京ドームで、待望の一発が!!